ジャーナリングに最適な筆記具
万年筆
ジャーナリングに最適な筆記具。それは万年筆だと思う。万年筆はスラスラ書ける。筆圧も弱くていいので手が疲れにくい。万年筆、インク、紙(ノート)には相性がある。私が知っている限りで、書きやすい万年筆やノート、インクを紹介します。
PILOTの筆圧測定を行ったことがある。私の筆圧はかなり低めで、低い筆圧は万年筆ファンに多いと聞いた。筆圧や筆記時の角度などから、その人に合った万年筆を勧められた。その為、最適な万年筆は人それぞれ異なる。それでも一応、以下に私が持っている万年筆や書いたことのある万年筆を紹介したい。
・グラフ・フォン・ファーバーカステルのアネロ、ローズゴールド(88000円|この記事を書いた時点での価格)
これは私の愛用する万年筆である。滑らかな書き心地でまるで魔法のようにスラスラ書ける。ペン先の素材は18金。ペン先の根元側には、ローズゴールドメッキが、先端の銀色の部分には、ロジウムコーティングが、それぞれ施されている。ボディの素材は、キャップ、クリップ、首軸(万年筆を持つところ)、ボディのリング、ボディの上の部分が真鍮製で、真鍮には、ローズゴールドメッキが施されている。ボディの黒い部分は、「プレシャスレジン(樹脂)」製で、何かのコーティングはされていない。精度の高い磨き仕上げをしている為、樹脂そのままの漆黒の色に艶がある。
・PILOT カスタム74
中細(16500円|Amazon)|この記事を書いた時点での価格
価格帯からしてアネロと比べるのはナンセンス。この万年筆も良い。
・PILOT ライティブ EF
ライティブにはたくさんの種類があるが、私が持っているのは、東京インターナショナルペンショー2024でボランティアスタッフとして参加した時にいただいた限定のデザインのもの。
この価格帯でこの書きやすさ!素晴らしい!
他にもモンブランのヴィンテージの万年筆を借りて1ヶ月くらい使ったことがあるが、アネロよりも滑らかで書きやすかった。
銀座三越の「STAs -STATIONERY STATION-
(ステーショナリーステーション)」でParkerのデュオフォールドやAURORAの万年筆を試し書きしたこともあるが、アネロより書きやすかった。
万年筆に最適なノート
結論から言うと、万年筆に最適なノートは
渡邉製本 SEVEN SEAS
CROSSFIELDです。万年筆愛好家に人気の紙「トモエリバー」を使っています。トモエリバーは日本のメーカーが開発した紙で、静岡県の巴川(ともえがわ)から名前を取り、巴(トモエ)river(川)と名付けたそうです。このノートの価格は、現在A5で3685円くらいです。マーブル柄のものもあり、そちらはもっと高価格です。
「製本工房謹製万年筆のためのノート」と銘打っている。書き心地は抜群に良く、滑らかで、まるで魔法のようにスラスラ書ける。書いている感覚がしっかりと感じられる。にじみや裏写りが少なく、万年筆に最適。糸かがり綴じでフラットに開き、非常に書きやすい。180度フラットに開く。フルフラットに開くと銘打っているノートはたくさんあルガ、「細かいことを言うと180度ではなく177度くらいなんじゃない?」と思ったりもする中、このノートが一番180度に近い。紙は軽量で丈夫。ページもめくりやすい。「万年筆のためのノート」と銘打っているだけのことはあるのだと感心しました。
SSクラスの書きやすさ。
Amazonにも売っています。
・渡邉製本 BOOK NOTE
「OKフールス」という紙を使用している。これがかなり書きやすい。オーソドックスな書き心地で完璧な書きやすさ。滑らかでまるで魔法のようにスラスラ書ける。「トモエリバー」は独特な書き心地だが、「OKフールス」はオーソドックスな書き心地。フルフラットに開く。
Sクラスの書きやすさ。
・Recorder
Notebook - Infinite Space - Regalia Paper - A5
インドのEndless
Stationeryというメーカーが作っているノートで、レガリアという紙を使っている。さらさらとした滑らかな書き心地でかなり良い。OKフールスかレガリアかは好みによるところが大きいかもしれない。製本の完成度は渡邉製本の方が高い。まあまあフラットに開く。東京インターナショナルペンショー2023で初お披露目された。2024年現在、公式サイトとAmazonでは、7000円くらいの差がある為、公式サイトで買おう!
sクラスの書きやすさ。
・KUNISAWA A5 スリムノート
「フールス紙」を使用したノート。装丁がおしゃれなデザインで気分が上がる。書き心地はかなり良い。滑らかな書き心地で気持ちがいい。フラットに開くが、若干、渡邊製本の方がフルにフラットに開く。
Sクラスの書きやすさ。
・マークス 方眼ノート A5正寸 EDiT エディット
滑らかな書き心地でスムーズに書ける。装丁もおしゃれ。フラットに開く。「人生を編集する」がコンセプト。にじみや裏写りは少なく、万年筆に適している。
sクラスの書きやすさ。
・ミドリ ノート MDノート
A5
装丁がおしゃれ。糸かがり綴じでフラットに開く。サラッと書けて、カリカリした書き心地。にじみが少なく、他のノートに書いた時より、字が細くなるような気がする。裏写りもほとんどしない。
Aクラスの書きやすさ。
・神戸派計画 GRAPHILO paper
A5
装丁がおしゃれなのが良い。ぬらぬらと書ける。滑らかさはかなりのもの。インクが綺麗に見える・・・かな?インクが乾くのが遅いから要注意。
書きやすさはSSクラスだが滲む。
・SAKAEテクニカルペーパー Paper Paper ノート
A5
装丁のデザインがおしゃれでかわいいノート。万年筆とインクのシンプルなイラスト。ブラウンの色はなんだかカフェっぽくていい!紙はトモエリバーを使っており、滑らかで書き心地で良い。ただし、渡邉製本のトモエリバーの方が書きやすく、紙質も渡邉製本の方が良いと思われる。
Sクラスの書きやすさ。
・アピカ 紳士なノート A5
シルキーで滑らかな書き心地。紙はツルツルしている。非常に書きやすい。糸かがり綴じでフラットに開く。紙は厚く、しっかりしている。「紳士なノート」のために開発した、オリジナルの筆記用紙「A.Silky
865 Premium」を使用。
Aクラスの書きやすさ。
万年筆のインク
万年筆のインクはEndless
Alchemy Inksが書きやすいです。滑らかでぬらぬらと書けます。
色味が綺麗なのはPelicanのエーデルシュタインのシリーズです。書きやすさは、Endless
Alchemyと十分に比較していない為、どちらの方が書きやすいのかは分かりません。
PILOTの色彩雫のシリーズも色味が綺麗です。セーラーのインク工房や四季織も綺麗で書きやすいです。この2種は、Endless Alchemyと比較すると、Endless
Alchemyの方が書きやすいです。
書きにくいけど色味が綺麗なのはグラフ・フォン・ファーバーカステルのインクです。非常に書きづらいのでもう買いません。
結び
万年筆沼、紙沼、インク沼にハマると大変なことになります。